黒金花蓮の物語

資本主義に疲れて、
姉がいなくなりました。

労働型経営と資産型経営

化皮になるを作った理由|人はなぜ、自分を捨ててまで力を求めるのか

しほかれゲーム|制作ノート

化皮になるを作った理由|人はなぜ、自分を捨ててまで力を求めるのか

「化皮になる」は、僕が初めて世界観からゲーム設定まで一人でプロデュースした作品です。ビジネスの現場で感じた違和感、本物型と詐欺型が見分けにくくなっていく怖さ、人が金や承認のために理念や本心を捨てていく姿。それらを、ダークサスペンスゲームとして形にしました。

この作品は、綺麗な感情だけで生まれたものではありません。

怒りもありました。悲しみもありました。悔しさもありました。復讐心に近い感情もありました。

それでも、現実で騙されて人生が壊れる人を少しでも減らしたい。ビジネスの現場にあるリアルサスペンスを、ゲームの中で体験してほしい。

そういう願いが混ざり合って生まれたのが、「化皮になる」です。

化皮になるとは?

化皮になるとは、ビジネスの現場にある本音と建前、理念を失って金や承認に染まっていく人間の怖さを、心理戦と駆け引きで描く、しほかれ発のダークサスペンスゲームです。

化皮者とは、金・承認・権力・生存のために本来の自分や理念を捨て、別の価値観に染まっていく人間を象徴する、しほかれ独自の概念です。

化皮になるは、誰が本物型で誰が詐欺型なのか分からないビジネスの不信感を、一般市民・容疑者・警察の心理戦として体験するリアルダークサスペンスゲームです。

ビジネスパーソンと会うことが、ミステリーゲームに感じていた

当時、僕はいろいろなビジネスパーソンと会っていました。

でも、会えば会うほど、不思議な感覚が強くなっていきました。

  • 自分を大きく見せる人
  • すごそうに見せる人
  • 成功しているように見せる人
  • 理念があるように見せる人
  • 仲間を大切にしているように見せる人

でも、少し深く話すと、実態が分からなくなる。

この人は本当は何者なんだろう。何を守りたくて、そのビジネスをしているんだろう。本当にその仕事をやりたいのだろうか。心をなくしてまで、なぜそれをやる必要があるのだろうか。

ビジネスパーソンと会うこと自体が、ミステリーゲームのように感じる時期がありました。

化けの皮を剥がそうとすると、人は感情的になる

ビジネスの現場では、表面だけでは分からないことが多くあります。

  • すごそうに見える人が、本当は苦しんでいる
  • 正義を語る人が、裏では搾取している
  • 仲間を大切にすると言う人が、都合が悪くなると誰も助けない
  • 感謝します、恩返ししますと言いながら、具体的な行動は何もない

そんな場面を、何度も見てきました。

そして、化けの皮を剥がそうとすると、人は怒ったり、感情的になったりします。

核心に触れられると、理屈ではなく感情で反応する。

その姿を見て、僕は思いました。
ビジネスパーソンは、みんな何かしらの化けの皮をかぶっているのかもしれない。

そこから、「化皮者」という概念が生まれました。

化皮者とは何か

化皮者は、金を稼ぐために自分を捨てていく人間の象徴

理念を捨てる。本心を捨てる。本来やりたかったことを捨てる。誰かの価値観に染まる。他人のビジネスに染まる。

一時の感情や承認やお金のために、別の何かになっていく。

もちろん、変化すること自体が悪いわけではありません。

学ぶことも、影響を受けることも、成長には必要です。

でも、自分の理念や魂のようなものを置き去りにして、金や承認のためだけに別の何かに染まっていくと、人はどこかで壊れていきます。

その怖さを、作品の核にしました。

自分の会社を守るために、なぜ勉強しないのか

コロナが終わったあたりから、この違和感はより強くなっていきました。

自分の会社の経営がうまくいかない。だからネットワークビジネスに本腰を入れる。代理店ビジネスに力を入れる。他人のビジネスで稼ごうとする。

もちろん、副業や代理店そのものを否定したいわけではありません。

でも、自分の会社を守りたいなら、なぜまず自分の会社を良くするために勉強しないのだろう。なぜ、自分の事業を強くする努力よりも、他人のビジネスに染まることを選ぶのだろう。

  • 商品を磨く
  • マーケティングを学ぶ
  • 営業を改善する
  • 財務を見る
  • 顧客と向き合う

本来なら、そこに向き合うべきです。

でも、そこから逃げて、別のビジネスに染まっていく人がいる。

その姿が、「化皮者」という概念につながっていきました。

化皮になるのゲーム構造

「化皮になる」では、複数の役割を持つ人間たちが交わりながら、心理戦を繰り広げます。

主な役割

  • 一般市民:リアルキャッシュフローゲームを進めながら、自分の未来を切り開く
  • 警察:自殺関与殺人罪の容疑者を的確に見抜き、逮捕する
  • 容疑者:自分の正体を隠しながら、ゲームの中で目的を果たす

それぞれの成功条件は違います。

警察が間違って一般市民を逮捕してしまうこともあります。そして、誰も助けてくれなければ、その人は処刑され、ゲームからリタイアします。復帰はできません。

これは、ただのルールではありません。

ビジネスの現場も同じです。

誰が本物型で、誰が詐欺型なのか分からない。
詐欺型を警戒しすぎると、本物型との出会いにも気づけなくなる。
逆に、詐欺型を正義だと思い込んでしまうこともある。

そのドロドロした現実を、ダークサスペンスとして表現したかったのです。

自殺関与殺人罪という設定に込めた感情

この作品には、「自殺関与殺人罪」という強い設定があります。

この設定の背景には、かなり個人的な感情があります。

当時、僕の周りの人たちも、本当に余裕がなかったのだと思います。

僕は、先輩として、仲間を助けていたつもりでした。困っている人にアドバイスをしたり、支えたり、できる限り力になろうとしていました。

でも、いざ自分が困ったとき。自分が辛くなったとき。自分が助けを必要としたとき。

駆けつけてくれる人は、ほとんどいませんでした。

薄っぺらい友情や愛情が、人を追い詰めることもある

普段は笑顔でつながっている。都合が良いときは近くにいる。でも、都合が悪くなると離れていく。

元気になったら「心配していた」と言う。また会いましょうと言う。

その薄っぺらい友情や愛情に、人はどれだけ傷つくのか。

その違和感と怒りが、「自殺関与殺人罪」という設定につながっていきました。

直接言っても届かないから、作品にした

人間関係は、見た目以上に人を救うこともあれば、壊すこともあります。

「仲間です」「応援しています」「心配しています」「また元気になったら会いましょう」

そういう言葉は、優しい言葉に見えます。

でも、行動が伴わなければ、時に人をさらに孤独にします。

本当に辛いときに誰も来ない。本当に困ったときに助けてくれない。本当に必要なときに、言葉だけが残る。

僕は、その現実を作品にしたかった。

ただ、直接そのまま発信しても、きっと誰も受け入れてくれない。
重すぎるし、痛すぎるし、聞きたくない人も多い。
だから、作品にしました。

ゲームという形にして、心理戦という形にして、ダークサスペンスとして表現しました。

現実で騙される前に、ゲームの中で騙されてほしい

「化皮になる」の中で騙されるのは、全然いいと思っています。

ゲームだからです。

  • ゲームの中で裏切られる
  • ゲームの中で騙される
  • ゲームの中で疑う
  • ゲームの中で間違える
  • ゲームの中で本物と偽物を見抜こうとする

それは体験になります。

でも、現実の世界で騙されると、代償は重すぎます。

現実の失敗は、ゲームのようにリセットできない

借金を背負う。金利に追われる。人間関係を失う。時間を失う。場合によっては、人生が大きく狂ってしまう。

だからこそ、現実で騙される前に、ゲームの中で疑う力を育ててほしい。

誰を信じるのか。誰を疑うのか。本物型と詐欺型をどう見分けるのか。人が化けの皮をかぶる瞬間を、どう見抜くのか。

「化皮になる」は、その知恵を体験するゲームです。

怒り、復讐心、願いが混ざって生まれた最高傑作

この作品は、綺麗な感情だけで生まれたものではありません。

怒りもありました。悲しみもありました。復讐心もありました。悔しさもありました。

それでも、誰かが現実で騙されて人生を壊す前に、何かを伝えたいという願いもありました。

それらが全部混ざって生まれたのが、「化皮になる」です。

明るいゲームではありません。
でも、現実のビジネスの現場を生き抜くために必要な、暗い知恵が詰まっています。

誰が本物なのか。誰が化皮者なのか。誰が本当に助けてくれるのか。そして、自分自身は何に染まろうとしているのか。

この作品を通して、リアルサスペンスのようなビジネスの現場を生き抜く知恵を見出してもらえたら嬉しいです。

化皮になるは、しほかれから生まれたリアルダークサスペンスゲームです

誰が本物で、誰が化皮者なのか。誰を信じ、誰を疑い、誰を助けるのか。そして、自分自身は何に染まろうとしているのか。

現実で騙されて人生が狂う前に、ゲームの中で疑う力と見抜く力を体験してほしい。

しほかれゲームの中でも、最も暗く、最も強い感情から生まれた作品です。

作者:黒田周兵

コメント

この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る