
自己紹介
玉世羅倭だ。
玉世家の父であり、
子どもたちに強さを教えてきた。
弱音を吐くな。
背筋を伸ばせ。
家の名に恥じるな。
そう言い続けてきた。
今の時代には古いと言われるかもしれん。
厳しすぎると言われるかもしれん。
だが、世の中は優しくない。
弱い者から奪われる。
信じた者から裏切られる。
守れぬ者は、守りたいものさえ失う。
だから私は、子どもたちを強くしたかった。
……それだけだった。
だが、気づけば私は、
家族の声を聞くよりも、
家の誇りを守ることばかり考えていたのかもしれん。
天狗になっていたのは、
妖怪になってからではない。
もっと前からだったのだろうな。