
自己紹介
私はただの医者だ。
……まあ、イケメンドクターランキングに
毎年なぜか名前が載る程度の、普通の医者だがね。
職業のせいか、
顔のせいか、
それともフェロモンのせいか。
患者には富裕層も、成功者も、経営者も多い。
華やかな世界の裏側の話も、嫌というほど聞いてきた。
美しい女性の相談も、もちろんある。
だがね。
金も名声も手に入れた人間が、
健康を失ってベッドに横たわる姿を見ると――
すべてが薄く見える瞬間がある。
夢を追い、体を削り、
残ったのは借金だけ。
そんな人も少なくない。
私は命と心の境界線を何度も見てきた。
だから言う。
命はひとつだ。
成功も、挑戦も、
悪くない。
だが、命を削るほどの価値があるかどうかは、
一度、静かに考えるといい。
私の診察室では、
肩書きもフォロワー数も意味を持たない。
あるのは、
鼓動だけだ。
それを止めないこと。
それが最優先だ。